かつて、お母さんは自分がどんなに節約していても、決してそれを子供には見せず、思い切りやらせたものである。
その子供が成長して、ある時、お母さんがどんなに我慢して自分を育ててくれたのか、自分をノビノビとさせたのかを知って、そっと涙する。
そしてその子はお母さんに無限の感謝の心を持つものである。
そんなお母さんは絶滅した。
「電気をこまめに消しなさいっ!」、
「冷房なんかしないで我慢しなさいっ!」、
「あなたの将来は真っ暗よっ!」と叱る。
子供はゴミを分別し、ゴミの捨て方で怒られ、「わたしには何が出来るの?」といって小さくなり、自分が大人になったときの日本はダメになると教わる。
そんな子供を家において、お母さんは「子育て手当」を手にして、茶飲み友達と温泉に行く。
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今の大人には、子供たちの時代の輝かしい社会は見えない。それはかつてのあの優しいお母さんでも同じだ。
でも、かつてのお母さんは「子供をノビノビと育てる。それでよい」ということを知っていた。
お母さんは、子供の時代に平均寿命が80歳にもなり、携帯電話を使い、お母さんの時代から見ればとても信じられないような豊かな生活をしていることはまったく想像もしていなかった。
ただ、子供の力を信じ、励まし、精一杯、頑張らせただけだ。
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| — | 武田邦彦 (中部大学) - 「縮む」と褒められる時代 (via reretlet) (via kondot) (via nagas) (via kyohei28) (via plasticdreams) |